キャラメルボックスの公演はたぶん前世紀に池袋で観たのが最後です。題名を覚えているのは「クローズ・ユア・アイズ」。あともう一つくらい何か観たと思います。昔、スカパーのシアターチャンネルでビデオだけ観たというのも少しあったりしてごっちゃになってます。死神が出てくるのがクローズ・ユア・アイズだったと思うんですが、主人公3人がタイムスリップしちゃって大金を手に入れて…という筋もクローズ・ユア・アイズの一部だったか別の話だったか。→気になって調べたら3人がタイムスリップ…は「キャンドルは燃えているか」のようです。
「夏への扉」という演題はパクりでも何でもなく、ロバート・A・ハインラインの名作「夏への扉」そのものの、世界初の舞台化だそうです(版権がとても高いそうで、そのせいでDVD化の予定はとりあえずないとか)。私はさほどSFに詳しいわけではないですがこれは読んだことがありました。ただ、読んだのはずいぶん前で、急に思い立って観に行ったので原作を読み直す暇はなく、うっすらとした印象だけでした。「猫はその存在自体が滑稽なものだ。それを笑ってはいけない」(まだ読み返してないのでうろ覚えです)みたいな猫に対する愛情のこもった哲学、そして細部は忘れましたがかなり男性好みのハッピーエンドくらいのものです。
当日券があるとのことで特に急がずにいったんですが、ほぼ満席でした。前説で「舞台の上の照明がカタカタ音を立てるくらいの地震が来たら中断します」というお話がありましたが、今回は幸い体に感じる地震はなくて通して観ることができました。芝居はものすごく久しぶりに観ましたが、独特の緊張感が魅力的です。昔観たときにいた役者さんもちらほらと出演されていました。途中、ちょっとしたダンスシーンがありました。昔観に行った公演で「ダンスシーンを入れてみたら好評」みたいな話がパンフレットに載ってたような気がするのと、ダンスシーンだけを集めたDVDが出てるらしいとのことでたぶん今はどの演目にも入るようになってるんだと思います。
で、要するに芝居は楽しかったんですが、私はダンスてんこ盛りのピューロランドに行きたい。一日も早い営業再開を願ってます。
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