2010年6月30日水曜日

「ジュエルペットとシナモンのみらいレボリューション!」ブロガー招待・その3

このお話の主役はどちらかといえばジュエルペットの3人(ルビー、サフィ、ラブラ)なんだと思います。が、行方不明になるシナモンはクレジットタイトルのトメに来そうな重要な役どころで「ひみつの扉」以上にラブリーです。公式サイトにあった謎の登場人物「C-MON」は非コミュな未来「ノンコミュニケーション・ワールド」に生きる、感情を亡くしたシナモン(の子孫?)のことでした。茫然自失で歩き回ってるだけなんですが不思議とかわいいです。

無表情でも不思議とかわいいC-MON

現代を目指すタイムトラベルはトラブルつづきで、変な時代に行ってしまって、通常の方法ではタイムマシンが動かない状況になります。そこから抜け出すための「特別プログラム」としてツアー客(観客)が参加できる簡単な手遊びのコーナーが挟まります。ここはストーリーの本筋とは関係ない挿話的なパートなので、別プログラムへの差し替えができるようにしてあるのかもしれません。

今のところは映像だけですが、ゲストキャラを出す手もあるよねーと期待しています。例えばフロンティア時代のアメリカ西部に行っちゃってカウボーイ&カウガール姿のエディ&エミーが出てくるとかですね。バック・トゥ・ザ・フューチャー。あるいは2199年に行っちゃって、ヤマトの諸君…はないか、さすがに。

諸国漫遊中のキティがカメオ出演します

シナモンの、そしてこのショーの最大の見せ場は、シナモンが宝物を見つけて現代に戻ってくるシーン。私は「オズの魔法の国」のクライマックスの、オズの語りと歌(Family)が好きなんですが、このシーンでシナモンがその宝物についてとつとつと語るところも負けていません。シナモンには、併せて一曲披露してほしいところです。

首から提げてるのが宝物
人気を保ったまま6年ものロングランを続けたひみつの扉の後継演目ということで、「ひみつの扉みたいな新しいミュージカルショー」を期待する人がたくさんいたことは想像に難くありません。きっとそれも承知のうえで、がらりとスタイルを変えてきたんでしょう。「新しいものは是」と思うので、みらいレボリューションも楽しんで観ていますが、このショーがこの先、新しいものでなくなっていったときにずっと飽きずに楽しんでいけるかどうかがマーブルとノーベルの双肩×2にかかっていると思います。

それを受けてか、ディスカバリーシアターの出口通路には、フェアリーランドシアターやメルヘンシアターのように、出演者の写真が掲げられるようになりました。これまでもシナモフレンズの写真は出ていましたが、今回はマーブルとノーベルの写真も名前入りで全員分出ています(クアドラプルキャストです)。前説にも本編にも、きっと進化の余地がたくさんあります。二人の組み合わせはほぼ固定みたいですし、息の合った掛け合いが観られる、より楽しいショーにしていってほしいです。がんばれ!

きっとうまk(ry

2010年6月29日火曜日

「ジュエルペットとシナモンのみらいレボリューション!」ブロガー招待・その2

ブロガー招待を受けて観て参りました「ジュエルペットとシナモンのみらいレボリューション!」。ひみつの扉は開演時刻ちょうどの入場開始でしたが、みらいレボリューションはほかのシアターと同様に、着席して開演時刻を待つシステムです。下手のやぐらにはみらい研究所の看板。上手のやぐらには以前と同様、英語&中文の字幕モニターがあります。

もはやひみつの扉のときどうだったか思い出せません
マーブルさんとノーベルさんの「台詞あり」は予想通りでした。髪が黄色いのがマーブルさん、赤いのがノーベルさんです。みらい研究所の職員で、世界初、人類初のタイムトラベルツアーのガイドさんたちです。ひみつの扉は、シナモンたちの心象を歌とダンスで見せ、それぞれを芝居でつないでいましたが、みらいレボリューションの中盤あたりはこれと逆です。オズの中盤のように芝居がメインで、その間を歌とダンスでつないでいる感じです。この場面転換(=タイムトラベル)のシーンで流れる曲が軽快で楽しいです。

めざすは現代♪
パラダイス博士とDISTOPIA博士はルー大柴さん(声と映像での出演です)。博士が発明したタイムマシンの特徴の一つとして、「暦の計算は不要でキーワードによる行き先指定ができる」というのがあるんですが、パラダイス博士が登場するだけで客席にうっすらと笑いが広がるので、せっかくなら「まだ機能に一部制約があってところどころ英語にしないとダメ(つまりルー語で)」とかの小ネタが混じってると面白かったかも。

タイポ発見。「習得」を「しゅとく」といってるのも気になるけどリテイクは無理でしょうか
タイムマシンのもう一つの特徴が、動力源のコミュニケーションエネルギー。ピューロランドではおなじみのハートのサインでコミュエネを充填するとメーターが上がってタイムマシンが動くという寸法。早く幼稚園団体が入る回に行きあってみたい。

コミュエネポーズの練習風景
続く。

2010年6月25日金曜日

「ジュエルペットとシナモンのみらいレボリューション!」ブロガー招待・その1

ディスカバリーシアターの6年ぶりの新演目が「ジュエルペットとシナモンのみらいレボリューション!」です。正式な上演開始は2010年6月26日(土)。ただし6月23日(水)の休館日は株主総会の開催(於:パルテノン多摩)に合わせた株主向けの操業日でマスコミ向けのゲネプロおよび招待客向けのプレ上演、翌6月24日(木)には年間パスポートオーナー向けのイベント(先着200人・無料)、さらに25日(金)は恒例となった感のあるブロガー招待(抽選で100人)、および初の試みであるツイッター招待(抽選で100人)でのプレビュー上演があります。私も例によってここのブログをネタにブロガー招待に応募し、無事当選を果たしました。

公式サイトにある前田健さん(振付)のビデオメッセージなどを観ると、みらいレボリューションで鍵になるのは、ピューロランドのテーマそのものである「コミュニケーション」みたいですね(ピューロランドの施設理念は「ありがとうと言える楽しいコミュニケーションの場」)。20周年記念と銘打っているのもあながち行き当たりばったりではないようです。

出演するキャラクタはシナモン、ルビー、サフィ、ラブラ。そしてライブエンターテイナーが演じるマーブルさんとノーベルさん。この二人は役名が付いているうえ公式サイトにわざわざキャスト名まで出しているので、台詞がある役なのかもしれません。プリモガーデンで夏休みとかにやるタイアップ企画のライブショーのような感じかな。

キャスト紹介に歌舞団が出るとは書かれていないのですが、タイムマシンでいろいろな時代を見せるなら、ひみつの扉と同じくらいの人数でやるよね、いや、やってほしい、という希望的観測を持っています。さらに公式サイトには「C-MON(シーモン)」という登場人物(?)も名前だけ載っています。タイムマシンのナビゲーションロボットみたいな役回りのCGキャラクタかなにかなのか、あるいは序盤で行方不明になるらしいシナモン(cinnamon)に掛けてあるのかなどなど憶測が膨らみます。

続く。

2010年6月19日土曜日

シナモンの「ひみつの扉」・スペシャルイベント

2010年6月6日に開催された「『シナモンのひみつの扉』ありがとうスペシャルイベント!」。シナモンが「わけもなく飛び回っちゃ」う、おなじみのオープニングで幕開けです。ショーのときには手ぶらで飛びますが、この日だけはお礼のメッセージが書かれたプレートを持っていました。

それを「なるほどねー」などとほほえましく観ていたのですが、いったん溶暗して歌が始まったところで大きなサプライズ。「え? いつもと違う」と思ってから、それが生の女声デュエットであることに気づくのに3秒くらい。数え切れないくらい聴いて聴き慣れた曲の、初めて聴く極上ライブ版でした。

もともと、引き込まれるような旋律を持ったこの序曲の役割は、観ている人を次の「イマジネーション」の世界に連れて行くこと。私はこの極上版のオープニングで完全に別世界に連れて行かれた気がします。今でもあの後の一時間半が夢のようです。いつかまた聴かせてほしいです。

イベント本編は出演者紹介やクイズ、ゲームなど。ひみつの扉は生のせりふがないショーなのでプレミアム感いっぱいでした。最後はショーのエンディングと同じ、夢をひとつに(のショートバージョン)をみんなで歌って踊ってお開きとなりました。

少しの待ち時間のあとグリーティングタイムです。That's Sanrio☆Entertainment!!の初演(2009年12月)のときのように、出演者の方々が知恵の木の周りにぐるりと立って待っていて、思い思いに好きな人のところにいって直接話をしたり一緒に写真を撮ったりできました。

時間もそこそこ余裕があって、一人二人並んだらもう時間切れ、みたいなことはありませんでした。それでもやっぱり、考えてきたことの半分も伝えられず。グリーティングがあるよ、というアナウンスが出てからずっといろいろと考えていたのですが。

本日千秋楽


そのひみつの扉も、今日2010年6月9日が千秋楽です。これを書いている時点であと2回の上演を残すのみ。ほぼ6年間、上演回数は7000くらいでしょうか。スペシャルイベントも終わったし普通の平日なのできっと淡々と終わるんでしょう。

大好きなショーだったので心底名残惜しいですが、新しいことを始めるためにはなにかを終わらせないといけませんからね。ひみつの扉にかかわったすべての方へ、お疲れ様でした! どうもありがとう! 6月26日に始まる新演目には、いまいろいろな人が全力で取り組んでくれていることと思います。楽しみにしていますよ!

2010年6月8日火曜日

シナモンの「ひみつの扉」~It’s a Wonderful Dream~

ピューロランドで一番のロングランを続けてきたのが、ディスカバリーシアターで上演中の「シナモンの『ひみつの扉』~It's a Wonderful Dream~」です。心の中に描いたイマジネーションが現実のものになって出てくる扉のお話。ストーリー、楽曲、衣装、そして南流石さんらしいせわしない振り付けのダンスとどれをとっても素晴らしくて、何度も何度も観ているのにまったく飽きがきません。

シナモンたちが結構激しく踊ることにびっくりしたもんです
「夢をかなえる」「夢がかなう」は、夢の国たるピューロランドのショーではあちこちに出てくるテーマです。「シュガーバニーズのきっとうまくいくよ!」にはレブ・ビアン・ブレ(英語ならDream comes true.)というそのものの歌詞があります。Believeは夢が現実になるというテーマが四つのメルヘンをくるんでいます。2008年後半に半年だけ上演された「ブルーズクルーズショー」にも、「想像することが実現への第1歩です!」という台詞がありました。この「ひみつの扉」もメインテーマが「イマジネーション」であるように、夢がかなうことを真ん中に据えた、ピューロランドの王道を行くショーでした。

長く続いてきたのは実際に人気があったからでしょう。今年のゴールデンウィークには1日で8ステージも上演する日があったほど。遠足で来る幼稚園の団体もこのショーは必ず観るようにコースを組んでいたみたいです。幼稚園団体が入ると普段は聞けないところで手拍子が始まったりして、それも楽しかった。

イマジネーション!


このショーで歌われるナンバーは、いまざっと数えてたぶん7曲(序曲、イマジネーション、パッションファッション、ミュージカルスター、たべものラップ、夢のレストラン、夢をひとつに―正式な曲名はわかりませんが)あります。

私が一番好きなのはやっぱり「イマジネーション」です。特に好きなのがBメロの「真っ青な海 高い空 優しい風 白い雲 大好きな笑顔」。緩-急-緩のスピード感、歌われている情景、そしてあのたまらなく素敵なサビへのつなぎ。もう完璧です。

資料映像(ランギロア島@仏領ポリネシア)

2010年4月24日~6月9日は「ありがとう!シナモンの『ひみつの扉』フェア」期間でした。フェア期間中の土日には、並ばずに観られるリザーブシートの販売がありました。リザーブシートには、ステージ上で出演者との記念撮影ができる回も8日間・1日2回の全16回(各回24人)だけ設定されていて、これはどの回も好評売り切れでした。

そして、去る6月6日には「『シナモンのひみつの扉』 ありがとうスペシャルイベント!」と題したファン感謝イベントがありました。ファンとしては迷わず参加です。

続く。

2010年6月1日火曜日

夜を楽しまNight!~涙の卒業式スペシャル

ページビューカウンターがいつのまにか1万超えていました。ざっくりと2500くらいは自分で回してる気がするのと、5000くらいは検索エンジンからのアクセスだと思うのとで特に節目感はないのですが。残りのたぶん2500くらいを回してくださったみなさん、ありがとうございます。

節目と言えば2010年5月29日は「夜を楽しまNight!~涙の卒業式スペシャル」がありました。毎土日に開催していたころから、夜を楽しまNight!は観たり観なかったり。今回はメンバーがごっそり7人も抜けるとのことで観にいってきました。不定期開催になってからは土日の2夜連続とか、1日ずつ2週連続とかでの2日間開催が通例ですが今回は一夜限り(去年も卒業ナイト自体は1回でした)。ディスカバリーシアターより広いメルヘンシアターでの開催です。

ほとんどの曲で今回と同じキャスティングはもう観られないので、目(とメモリーカード)に焼き付けてきました。いつものエンディングの後に、卒業メンバーのスピーチや花束贈呈がありました。ここで泣けてきたら困るなーとびくびくしていましたが、私はまだまだ実感がわかなくて、しんみりと見守っていた感じ。

お開きになったあと恒例のお見送りではそのようなしんみりムードも吹き飛び、全体にはにぎやかで和やかないつものお見送りでした。さんざん考えてきたことをほとんどなにも言えないのも毎度のこと。でも卒業する方々にはなんとか「最後まで楽しかった。ありがとう。元気でね!」と笑顔で伝えられました。去る5月1日夜、出演者の半分が青字で記されたイベント案内が公開され、少しどんよりした気分でピューロランドに行ったらみんないつもの笑顔で、暗い気持ちも消し飛んで「最後まで笑顔で応援、最後に笑顔で感謝」と決めておよそ1カ月間過ごしてきました。卒業する人たちもそれを望んでいると思ったし、今になってそれはその通りだったと思います。

卒業生の方々の大半には、もう会うこともないのだと思います。どういうめぐり合わせか幸せな時間をもらった一人として、どんな進路であれそれぞれに良い道を歩んでいかれることを祈ってます。

次回の開催日や内容は未定だそうです。夜アナは?キャラソンは?ナイトガールズは?と、オーガナイザーの二人(と看板娘ユニット)以外はどこをとっても新しいものにならざるを得ないので、去年のように卒業スペシャルの翌週に新人さんいらっしゃいスペシャルとはいかないのでしょう。ナイト自体は続くようなので、在校生の皆さんには「次も楽しみにしてますよー」とささやかながらアツをかけてきました。セミが鳴くころまでに何か良い知らせが聞こえてきたらいいなと思います。