2009年4月21日火曜日

ハローキティとオズの魔法の国・その4

サンリオピューロランドで上演中の「ハローキティとオズの魔法の国」の感想第4弾です。

キティが最初に手に入れる魔法の銀の靴は、原作ではそのものずばり好きなところに運んでいってくれる靴です。ただ、ドロシーは、それが魔法の靴らしいことこそ知ってはいますが、その具体的な能力や使い方(かかとを三回たたく)は知らずにいます。あとになってからカンザスに帰る手段は最初から手に入っていたことが明らかになるわけです。「欲しいものは人からもらう前に手に入れていた」というのは旅の道連れ三人と一緒ですね。ちなみに原作ではオズもその使い方を知らず、紆余曲折の末ついに南の魔女・グリンダがドロシーに教えてくれます。

一方、ピューロ版ではこの靴はもうちょっと便利そうな「願いがかなう靴」として出てきます。キティはマンチキン国でその靴をもらうときに、はじめからそのことを聞かされており、すかさず家に帰るために靴を使おうとして失敗します。オズは結局魔法使いではなかったわけですが、この靴の使い方はよく知っていて、失敗したときになにが欠けていたかをキティに歌い聞かせ、クライマックスシーンとなります。

この前後の市村正親さんのしゃべり声と歌声がすばらしいです。公式サイトでの「市村正親さんがオズ役に決定」という発表は、目にしていながらまったく読み流していたんですが、ビデオ録りしたときの音声を聴いていて「いい声だなぁ、そういえばこれが市村正親さん? ああ、あれって大ニュースだったんだー」と逆順にたどって納得。これを聴くためにメルヘンシアターに入ってしまいそうです。

以下写真です。エンディングまで行くのでご注意。


わしは、わしは…メガネ屋じゃ

いろんなものを持っているのね

マンチキンで試したけどダメだったの

さあキティ、祈りを込めてかかとを三回たたくんだ

いち!

に!

さん!

愛する家族のもとへ…!

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