2009年4月6日月曜日

Someday II~ペンダントの謎・その2

主役のニコル&マリア、サブのカノン&ソナタ、そしてメロディとクリリンは三部作を通じて出演しますが、アレグロとバラードはSomeday IIにしか登場しないゲストキャラです。三部作を貫くニコルとマリアの恋の物語をむやみに進展させられないこともあってか、このSomeday IIはアレグロの成長の話がメインに据わっています。第1部を観ないままSomeday IIから入った私は長らくこの二人が主役だと信じていました。

冒頭の曲「レッスン」にSomeday IIを読み解く鍵があります。レッスン前半はカノンとソナタによる講義、後半はワルツに乗せてバラードとアレグロの実技です。実技パートではバラードが水の妖精であること、アレグロが風の妖精であること、ただしアレグロはまだ半人前の妖精であることが明かされます。

物語の中盤で、アレグロはクリリンとメロティを救うため「半人前のあなたには無理」と引き留めるバラードを振り切って敵国「東の国」に飛び立ちますが、使命を果たせずに重傷を負って戻ってきてしまいます。結局クリリンとメロディは、突如謎に包まれたパワーを発揮したニコルが救います(その謎の真相はSomeday IIでは明かされません)。ところが、怪我から快復したアレグロはいつのまにか、魔法一つで風がそよぎだす立派な風の妖精になっています。

なぜか? その答えのヒントが「レッスン」で何度も歌われています。このようなわかりやすい謎かけはとても楽しいものです。

写真●レッスンを受けるアレグロ(左)とバラード(右)

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