2009年12月28日月曜日

「湖のメルへン~Rio」劇中の曲

湖のメルヘンの劇中音楽はたぶん全曲モーツァルトです。初見でアイネクライネナハトムジークしか知らないとか書きましたが、落ち着いて見返すと知ってる曲いっぱい。曲名もちょっと調べました。そのうち特設サイトに主要な曲の一覧が上がると思いますが、わかる&覚えてるところを書き留めておきます。肝心の、アランとリオのテーマがわからなかったりするのがダメダメです。ひょっとしてオリジナル曲なんでしょうかね。

追記:アランとリオのテーマ曲(劇中で何度もかかるボレロ調の曲)は、湖のメルヘンの音楽を担当された佐孝康夫さんのオリジナル曲でした(作詞は株式会社サンリオエンターテイメント)。

オープニングの建設現場

  • 歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲
  • セレナーデ第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ト長調K.525
  • 「きらきら星変奏曲」ハ長調K.265
  • ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331 第3楽章「トルコ行進曲」

リオがいったん去った直後

  • クラリネット五重奏曲 イ長調K.581 第2楽章(アランの独唱~リオとのデュエット)

湖の祭り

  • 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 第1幕 「酒が頭にまわるまで(シャンパンの歌)」(開幕~輪縄の雑技)
  • ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334(フォークダンス)
  • ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 第2楽章アンダンテ(白鳥のシーン)

ホテルスワン完成

  • 歌劇「フィガロの結婚」K.492 ケルビーノのカンツォーナ「恋とはどんなものかしら」
  • 「恋とは…」の前は別の曲? オリジナル?

2009年11月25日水曜日

「湖のメルヘン~Rio」公開ゲネプロ見学・その後

湖のメルヘンについてその他思ったことをちょっとだけ。ネタバレ込みです。まだほんの数ステージしか観てないので見落としや誤解があったらごめんなさい。少なくとも初見に近い状態の私にはそう見えた、ということでご容赦を。これから何度も観るので気づいたら適宜修正を入れます。
  • リオが最初に人間の姿でアランの前に現れるシーンの演出にやりすぎ感。文章やアニメならなんの問題もないと思うけど。何度も観たら慣れるものでしょうか。

    • 追記:慣れました。やり過ぎ感は「演出に」であって「演技に」ではなかったので、わかってしまえば微笑ましく観られます。

  • 雑技団の輪縄の演技中の衣装はもっとシャープなやつがいいです。オープニングシーンの作業着のイメージ(こっちは似合ってます)や見せる雑技のすごさとの落差が大きくて、観ていてなんとも居心地が悪いです。せっかくいけてる若者が勢ぞろいしているのでかっこいい路線でお願いしたいです。
  • マネージャーさんが名前もなくて脇役過ぎます。序盤でアランの才能を認めていたり過去の痛手を気遣ったりしているそぶりは見せていたと思うのですが、そこまででおわってしまいます。もっと二人の友情を強調してくれないものかと。アラン×リオのラブストーリーのほうがぼやけてしまいますかね。

    • 追記:演技の難しそうな役どころでストーリーにも絡むし、ダンスや衣装替えも多めで実はおいしい役なのかもと思い始めています。

  • 上と関連して、アランとリオも成就せずに終わってしまう悲恋で、リオの運命が悲しいわりにその代償で得るエンディングのハッピー度が今ひとつ。超ハッピーエンドな海メル(結婚式。ブーケトスで幕)のイメージを引きずっちゃ行けないとは思いますが。せめて、リオもどこかで幸せに暮らせることになったと明かしてほしい。例えばリオが妖精になって樫の木に宿る舞台効果をちょっと入れるとか。入ってないわけがないような気もしてきたので次はこの辺もじっくり観てきますね。

    • 追記:やっぱりそんな効果はなくて、リオは身を削ってホテル・スワンの完成を信じて満足して去っていったということのようです。それともラスト・シーンでいったん溶暗した後のシーンがなにかを象徴しているんでしょうか。

念のため、これで観る気がそがれたとかいうわけではないです。上演が続く限り見続けますので日ごとよい芝居になっていくのを期待しています。

2009年11月24日火曜日

「湖のメルヘン~Rio」公開ゲネプロ見学・その2

サンリオピューロランドのエンターテイメントホールで2009年11月21日に初日を迎えた舞台「湖のメルヘン~Rio」の公開ゲネプロ(11月20日)の見学記第2弾です。

エンターテイメントホールの演目の見どころはなんと言っても役者さんの生の演技と歌、ダンス、そしてアクロバットです。

舞台は湖畔のリゾートホテル建設現場。建設現場なので足場が組んであります。なんとなく昔観に行ったTAP DOGSを思い出しました。この高低差は当然雑技団の皆さんがなんやかややるのにも生かされてます。音楽は今回もクラシックをたくさん使っているらしく、前説では「モーツァルトの音楽に乗せて…」と紹介されるんですが、曲名まで知ってたのはアイネクライネナハトムジークくらい。海メルのとき知っている曲が多かったのはたまたま私の狭い守備範囲にヒットしていただけかな。

台詞のある登場人物は3人。このうちリオがほかの二人(アランとマネージャー)より一回り重みのある役回りのようです。海のメルヘンで3人(ランディ、エリザベス、マリー)全員がそれぞれに気がかりな思いを抱えていて、誰にでも感情移入できるお話になっていたのと対照的です。海のメルヘンの原作にあった「潮風の少女マリー」というサブタイトルがピューロ版のタイトルにはなかった(「愛はよみがえる」というサブタイトルでした)のに対して、湖のメルヘンでは原作にない「Rio」というサブタイトルが加わっているのもその辺の事情を反映しているんでしょうか。そのぶんリオ役の二人は重責です。すでに両方のリオを観ることができましたが今のところ甲乙付けがたいです。

牧瀬里穂さんは女神役で出演しています。ポッキー四姉妹の次女のころの女の子然とした印象が強かったんですがすっかり落ち着いた美しい女神様でした。ゲネプロの後でステージに上がり司会の方との一問一答。「これまでさすがに女神役を演じたことはないので役作りに苦労しました」とか。結構面白い人みたいです。

ダンスで初見時に印象に残ったのはお祭りのシーンのカントリー調の踊り。アランとリオが手をつないでステップを踏むところが可愛いです。すぐ後のシーンにある白鳥のアクロバットの二人を除く全員が舞台に出てきて踊ります。オープニング直後とフィナーレにも大勢での踊りが観られます。

アクロバットは、先に挨拶に立った辻社長が、サンリオのミュージカルで重視している要素の一つに挙げていました(全部で15項目あるそうです。他は脚本、音楽、ダンスなどだったと思いますが把握しきれず)。必ずアクロバットが入っているよねとは思っていましたが明確にそういうチェックリストを作っているとは思いませんでした。というわけで今回も雑技団の演技をたっぷり楽しめます。「イケメン多め」の前情報通り、アクロバットに男性8人組の雑技団グループがいて、フリーランニングみたいなアクロバットや縄を使ったいろいろな技を見せてくれます。しかしあの縄は、手を離すと一本なのにどうして輪っかになって回るんでしょうか。不思議。もう一組の白鳥の演技はパレードでもちょっとだけ観られるやつです。ただし、あれよりすごい大技を見られます。

クライマックスはちょっと悲しい別れ、そしてハッピーエンドです。通常のカーテンコールはありましたが役者さんにマイクを向けての挨拶みたいなものはありませんでした。ゲネプロはゲネプロであって初日でも千秋楽でもないしということでしょうか。その辺の感覚というか慣習はよく知りません。何かの節目にでも役者さんのお話をじっくり聞けるイベントを催してほしいです。

稽古はすでに1年以上前から始まっていたそうで、これから半年間(?)の本番を通じてさらにいい舞台にしていくんだと思います。役者の方もスタッフの方もケガや病気などせずに頑張ってくださいね。公開ゲネプロは13時ちょっと過ぎに終わり、14時からのパレード「Believe in Christmas」の後、14時45分から今度は一般観覧OKのプレビュー上演がありました。チケットのチェックもなかったので、行けば誰でも観られたみたいです。リオ、アラン、マネージャーの3人の役者は交代していて一日ですべての出演者を観られました(この3人組は固定チームではなくて日ごとに組み替わるので組み合わせは八つあります)。雑技団は例によって補欠なしで頑張ってます。くれぐれもケガするなよー。

写真も後日、掲載します。

2009年11月22日日曜日

「湖のメルヘン~Rio」公開ゲネプロ見学・その1

サンリオピューロランドのエンターテイメントホールの新演目「湖のメルヘン~Rio」(2009年11月21日に初日を迎えてます)の公開ゲネプロが2009年11月20日にありました。SPL通信でブロガー招待(100組100名)の案内を頂き、応募したら見事当選しましたので、予告(?)通り観に行ってきました。シアターのキャパシティが大きいせいか、前回のプリマベーラSと違ってプレス発表も合同のにぎやかな会でした。

原作を読んでから観に行こうかなと思って図書館でさがしたところ行動範囲の図書館は蔵書していませんでした。なら買っちゃおうかなとも思ったんですが、ゲネプロの後にサイン本売るかもしれないので(海のメルヘンの公開ゲネプロではそれがあったんです)、面白かったらその場で買って原作者に直に「楽しかったです!」と感想を伝えることにしました。

よって予備知識は公式Webサイトの情報のみ。特設サイトにあるあらすじ、映像の出演で牧瀬里穂さん、主要な3人のキャストの顔ぶれ(各役ダブル・キャストで6人)、雑技団の顔ぶれ、そしてピューロランド公式ブログ「p+b」の11月15日づけエントリにある「サブリーやコブリンのようなキャラは出ない、そのかわりイケメンの中国メンバーが多め」といった程度です。公式サイトには雑技団の方の顔写真もすでに掲載されていました。確かに青年多し。あとはサブタイトル(ヒロインの名前でもあります)の「Rio」はサンリオのリオにかけてあるのか、湖は湖であって川じゃないしとか。牧瀬里穂のRihoはラテン語系の言語だと発音が「リオ」になりそうだけどたぶん関係ないよねとか。

ブロガー招待客の受付は10:30開始で、記者発表会+ゲネプロが11:40~13:00です。2007年12月の「海のメルヘン」(初演)の公開ゲネプロより早く、しかも30分くらい長く時間を取ってあります(「海のメルヘン」の公開ゲネプロは13:00スタートで14:00のパレード前には終わっていました)。入場券ではなくパスポート付き。なかなか太っ腹です。サイン本販売はなさそうで残念。「年パス買ってご飯は(これまで通り)中で食べて周りにも宣伝して応援します!」といってくるつもりだったんですが。

プレス発表も兼ねていて来賓もたくさんいました。映像で出演する牧瀬里穂さんも駆けつけました。メインは原作・エグゼクティブプロデューサーの辻社長の挨拶。舞台を作ることの大変さを語ってくれたほか余談もいろいろ。スヌーピー(peanuts)の作者のチャールズ・シュルツを訪ねた話、映画(「愛のファミリー」)を作ったら「オスカーって人」がなんかくれると連絡がよこしたけどぶっちしたら後日トロフィーが送られてきて(ドキュメンタリー賞を受賞していた)、福田赳夫総理(当時)に「それ大したものらしいから見せてよ」と言われて見せに行った話、ピューロランド締めて横浜に移転しちゃおうかと思ったけど踏みとどまった話(gkbr)などなど。時間たっぷり取ってあったから予定通りの長さだと思います。面白かったです。

制作スタッフ紹介のあと、いよいよゲネプロ(通し稽古)スタートです。つづく。

2009年9月16日水曜日

ハローキティとオズの魔法の国・スポンサーが付いた記念

ピューロランドのショーはスポンサー企業が付いてるものと付いてないものがあります。ボートライドはフコク生命。ひみつの扉は富士通。Believeは伊藤ハムでしたか。どれもこのブログでは紹介していませんが。Someday IIはフリューがスポンサーだったけどSomeday IIIはスポンサーなし。不景気だからでしょうか。くるみ割り人形は、セディナ(旧OMCカード)がスポンサーでした。

「オズの魔法の国」もセディナ提供でしたが2009年9月からパリミキがスポンサーに。会社の名前は「株式会社 三城」なんですね。初めて知りました。セディナが降りてパリミキが乗ったのかと思ったんですが、セディナは引き続きメルヘンシアターの提供で、パリミキはオズの提供ということのようです。前説では「セディナがお送りするメルヘンシアターへようこそ」「めがねのパリミキがお送りする『ハローキティとオズの魔法の国』」と言い分けていました。

パリミキ提供になって、劇中で使われるエメグラがかなりデコラティブなものにグレードアップして一個ずつ違うデコレーションが施されたものになりました。せりふもちょっとだけ変わりました。ストーリーとは関係ない変更ですが、メガネ屋さんがスポンサーになったことを知ったうえで聞くと、なるほどそうだよねとニヤリとしてしまいます。うまいとこに営業かけた広告と、乗ったパリミキに拍手!

2009年7月20日月曜日

ハローキティとオズの魔法の国・DVD発売記念

ご無沙汰しています。全然宣伝もしてないブログで更新もしばらくしていませんでしたが、まだたまにアクセスをいただいているのでちょっとだけアップデートします。

オズは初日から3カ月経ちました。私はピューロランドに行っても観たり観なかったりですが、相変わらず音楽は気に入ってまして、入ったときは聴き入ってます。

早くDVD出してほしいなと思っていたところに発売のアナウンスがありました。一般の発売は7月22日ですが、6月26日にピューロランド限定で先行発売になりました。6月25日の株主招待日に遊びに行ったら一足早く売られていたのでさっそく買ってきました。字幕をONにすれば曲名と正確な歌詞がわかるのが喜ばしいです。

この演目で一番のお気に入りの「イエローロード イエローロード~」の曲名はずばり「イエローロード」でした。字幕ではキティが歌うのが「イエローロード1」、かかしが歌うのが「イエローロード2」、ブリキマンが歌うのが「イエローロード3」、ライオンが歌うのが「イエローロード4」となっています。オズがキティに家族の大切さを歌い聞かせるバラードは「FAMILY」でした。

内容は改めて書くまでもなく、あのオズの魔法の国そのものです。くるみ割り人形のDVDは観客をエキストラで入れての撮影だったと思いますが、オズは観客なし、前列の座席を撤去してカメラを移動させるレールを敷いて撮影しています。DVDには特典映像としてレビューの稽古風景、オズ役の市村正親さんのインタビュー、デビリーヌ役のちあきしんさんのインタビューが収録されています。市村さんのインタビューの後半にある「FAMILY」のレコーディング映像がとても良かった。

撮影風景を収録したピューロ限定・枚数限定のおまけDVDも付いていました。レジのところでお姉さんがせっせと袋詰めしていました。おまけDVDのほうは,Making ofを期待すると拍子抜けすると思います。全編の撮影風景が飛び飛びに収録されていますが「ああこんなふうに座席を撤去して撮ったんだね」とわかるくらいの感じです。キティが「イエローロード1」を歌いながら最前列の席の前を歩いていくシーンが好きで、おまけDVDでもそれをぐぐっと寄って撮っているところが映っているのですが,本編にはそのテイクは使われていなくて残念。実地に観て楽しい視点とテレビ画面で観たときに楽しい映像は違うってことなんでしょうね。

ミュージカル映画の「オズの魔法使」も鑑賞したのでついでに。

まずマンチキン国の総天然色に驚かされました。この演出は聞いて知ってはいましたが、実際に観て「おおっ」と声を上げてしまいました。封切り上映でこの映画を観た人もさぞや驚いたと思います。

映画版は、オズの国に登場する主要人物たちが前後のカンザスのシーンでドロシーを取り巻く大人たちとして登場します。文章ではくどくなりすぎてとてもできない演出ですが、映像なら一発でわかります。映画ならではの楽しさです。

オズ大王は、カンザスのシーンで奇術師のマーベル教授として登場します。家出してきて「外国に連れてって」と言い張るドロシーをいんちき占いでやんわりと家に帰すのですが、オズの国での魔法やプレゼントも、いわばいんちきなわけで、こんなふうに台詞や性格にもカンザスとオズの国でちょっとしたつながりを持たせてあって観客を喜ばせてくれます。

ということで千秋楽間近の劇団四季「Wicked」も俄然気になりだしましたが、これは残念ながら行けそうにないです。グレゴリー・マグワイアの「オズの魔女記」という原作があるそうで、そっちを読んでみようと思います。読むと行きたくなって行ってしまいそうな気もしますが。

2009年4月23日木曜日

ハローキティとオズの魔法の国・その6


オズの魔法の国の感想第6弾です。とりあえずこれでひと区切り付けます。

ピューロ版「オズ」は、原作の世界を下敷きにした、仲間(ななしのかかし、ブリキマン、弱虫のライオン)との旅や、異国(マンチキン国、エメラルド・シティ、東の国)の風景とを歌とダンスで楽しみつつ、ストーリーとしては、離ればなれになった家族のもとにキティが帰るまでを観るのが一番楽しいと思います。

ピューロランドのショーとしては長い40分の上演時間も、原作の「オズのまほうつかい」を念頭に置いて観るととても駆け足です。すでに書きましたが、原作の味わいは、登場人物それぞれがオズからもらおうと思っているものを、旅するうちに自分の力で手に入れていくことを描いた数々のエピソードにあると思います。ピューロ版の「オズの魔法の国」にはその過程がほとんど描かれていません。ですから「原作がどこまで再現されているか」という目で見ると残念に思うかもしれません。

しかし、家族と離ればなれになったキティの物語として観れば、そのような駆け足感はありません。私も初めて観たときは原作が念頭にあり、「どうしてオープニングに取って付けたような誕生パーティがあるんだろう?」と思いました。でもクライマックス直前のシーンでオズがキティに歌いかける「パパとママがいるから君は生まれた」ということばとのつながりに気づき、冒頭でキティとミミィの誕生を祝うことの重要性が理解できました。家族のつながりを象徴するパパからの誕生日プレゼント、それがオズの国では使えなくなってしまうこと、そしてオズや仲間たちの助けで無事に家族のもとへ帰ることなど、キティと家族のお話として観たときの「オズの魔法の国」は、起承転結がはっきりとした、まったくピューロランドらしい素敵なストーリーになっています。魔法の銀の靴を、原作とは違う「願いをかなえてくれる靴(ただし条件付き)」に変えてあるのも、このストーリーにかっちりとはめるための仕掛けだったわけですね。

などと、このブログを書くためにいろいろ考えてみて、ミュージカル映画の「オズの魔法使」では原作とどう折り合いを付けているのかに興味がわき、DVDを買ってきました。こちらも楽しんで観てみようと思います。メルヘンシアターにもまた観に行きますよ!

HELLO KITTY BLACK WONDERのブロガー招待には外れたようなので、ここに書けるかどうかはわかりません。諸国漫遊記もシナモンタウンも一回も入ったことがないダメゲストなもので。

ここまでお読みくださった方、どうもありがとうございました。

ハローキティとオズの魔法の国・その5

オズの魔法の国の感想第5弾です。

2006年のくるみ割り人形の上演が始まるときは「キティが初の男装を披露!」みたいなことが喧伝されていたような記憶がありますが、今回は「くるみ割りに引き続き今回も宝塚スタッフが…」的な話のほかは特に宝塚っぽさを強調する事前情報がなかったように思います。

今回は“初”の男装ではないという事情もあるでしょうけど、劇中でも男性の声は男性が演じているあたり、意図的に宝塚色を弱めているんでしょうか。でも前作同様のレビューがあります。構成はくるみ割り人形とほとんど同じです。きっと様式としてこのように決まってるんでしょうね。

以下写真です(大きいの1枚だけ)。



写真の選定に苦労するのでレビューはコラージュでお茶を濁すことにしました。ちっちゃすぎてわからないかもしれませんが、いろいろな人が出演されています。

2009年4月21日火曜日

ハローキティとオズの魔法の国・その4

サンリオピューロランドで上演中の「ハローキティとオズの魔法の国」の感想第4弾です。

キティが最初に手に入れる魔法の銀の靴は、原作ではそのものずばり好きなところに運んでいってくれる靴です。ただ、ドロシーは、それが魔法の靴らしいことこそ知ってはいますが、その具体的な能力や使い方(かかとを三回たたく)は知らずにいます。あとになってからカンザスに帰る手段は最初から手に入っていたことが明らかになるわけです。「欲しいものは人からもらう前に手に入れていた」というのは旅の道連れ三人と一緒ですね。ちなみに原作ではオズもその使い方を知らず、紆余曲折の末ついに南の魔女・グリンダがドロシーに教えてくれます。

一方、ピューロ版ではこの靴はもうちょっと便利そうな「願いがかなう靴」として出てきます。キティはマンチキン国でその靴をもらうときに、はじめからそのことを聞かされており、すかさず家に帰るために靴を使おうとして失敗します。オズは結局魔法使いではなかったわけですが、この靴の使い方はよく知っていて、失敗したときになにが欠けていたかをキティに歌い聞かせ、クライマックスシーンとなります。

この前後の市村正親さんのしゃべり声と歌声がすばらしいです。公式サイトでの「市村正親さんがオズ役に決定」という発表は、目にしていながらまったく読み流していたんですが、ビデオ録りしたときの音声を聴いていて「いい声だなぁ、そういえばこれが市村正親さん? ああ、あれって大ニュースだったんだー」と逆順にたどって納得。これを聴くためにメルヘンシアターに入ってしまいそうです。

以下写真です。エンディングまで行くのでご注意。


わしは、わしは…メガネ屋じゃ

いろんなものを持っているのね

マンチキンで試したけどダメだったの

さあキティ、祈りを込めてかかとを三回たたくんだ

いち!

に!

さん!

愛する家族のもとへ…!

2009年4月20日月曜日

ハローキティとオズの魔法の国・その3

オズの魔法の国の感想第3弾です。すでに写真は上げていますが今回から文面でもネタバレしますのでご注意。

すでに上げた写真の通り、ピューロ版の「オズ」にもかかし、ブリキの木こり、臆病なライオンがみんな出てきます。「準備編」でもちょっと書きましたが、原作ではエメラルドのみやこへの道中や西の魔女退治は微グロありの結構な難行で、道連れのみんなの知恵や勇気を裏付けるいろいろなエピソードがはさまっています。

ライオンが仲間を背に乗せて谷を飛び越えるシーン、怪物カリダスから逃れるためにかかしがアイデアを出し、木こりが丸木橋を造り、そこにライオンが留まって仲間を助けようとするシーンなどの名場面もあって、ストーリー面でもそれらが終盤のオズの「きみたちはもうそれを持っている」という台詞に説得力を持たせています。

残念ながらというか、ピューロ版ではそういったエピソードはほとんど省略されていて、あっという間に目的地に着いてしまいます。小説には不可欠な肉付けでも、時間を食うわりに物語が進まないということで舞台や映像にする際には真っ先にカットされてしまうんでしょう。犬のトートーも、いろいろと話の展開を遅らせる役回りなので出すに出せないのかと。

その代わり、ピューロ版には原作にない歌とダンスがあってミュージカルとしての楽しみがあります。特にエメラルドのみやこと西の魔女は原作からかなりアレンジされています。エメラルドのみやこは「エメラルド・シティ」というロケンロールな町になっています。竜巻はカンザスからはるかメンフィスあたりにキティを飛ばしてしまったようです。Google Mapsで見たらカンザス・シティからメンフィスまではおよそ600km。そりゃ携帯も圏外になろうというものです。

西の悪い魔女は原作では名前も出てこないちょい役で、スパイ用メモなみに簡単に退治されてしまうのですが、ピューロ版のデビリーヌは召使いたちを困らせるお取り寄せジャンクフード中毒のおばさんで、「私の食べたことないジャンクフードもってこい」的な持ち歌を聴かせてくれます。テンポに緩急ありのミュージカルらしい楽しい歌です。もっとも、デビリーヌもさらっと退治されてしまいますが。

以下写真です。


エメグラ外すなよ

このシーンの写真を集めるだけで楽しめそうです

「オズ様は願いのかなえ方を教えてくれるってマンチキンが」

ジャンクフード持ってこいなデビリーヌ

「つばさのある恐ろしいサル」がモデルと思われるデビリーヌの家来ジャンキーモンキー

なんとなくディズニーリゾートのステージを思い出します

ハローキティとオズの魔法の国・その2

オズの魔法の国の感想第2弾です。

ピューロランドはしばしば「ハズレがない」ことを売り文句に使います。当たり前過ぎておおっぴらにうたってはいませんが、ピューロランドのショーで使われる音楽もその一つです。

以前、お気に入りのショーの終演が決まってから新しいショーが始まるのを待つまでの時期は「前のショーの音楽が好きだったんだけど今度のはどうだろう」などと不安に思ったりしたものです。でも「前のも良かったけど今回のも良いね」という経験を何度かするうちに、すっかり安心して楽しみに新しいショーを待てるようになり、今観られるものを楽しむというスタンスが身についてきた気がします。

オズの魔法の国にも期待通り楽しい音楽がたくさん使われていました。初見で印象に残ったのが、黄色いレンガの道を歩くシーンに繰り返し流れる「イエローロード イエローロード」という楽曲と、序盤で歌われるマンチキン国の歌の2曲。イエローロードのほうは昔の映画音楽のようなアレンジでとても楽しいです。マンチキン国のほうは女性の声楽家の方が3人も声の出演をしていて歌唱でも聴かせてくれます。

以下写真です。


エメラルド・シティへ!


ブリキの木こりさんよ!

私たち、エメラルド・シティへ行くところなの!

私たちと一緒にオズ様のところに行って勇気の作り方を教わったらいいのよ!

「ここはエメラルド・シティですか?」「きまってんじゃん」

「その靴、どこで手に入れたの?!」

2009年4月19日日曜日

ハローキティとオズの魔法の国・その1

サンリオピューロランドで2009年4月13日に始まった新演目「ハローキティとオズの魔法の国」をようやく観てきました。ピューロランド公式サイトのブロガー招待に当選しての観劇です。公式サイト以外にもあちこちで招待券プレゼントをやっていたようで、ちらほらと写真も出ているようですね。私も遅ればせながら何回かに分けて感想のようなものを書いていきます。

とりあえず第一報。くるみ割り人形も良かったけどオズの魔法の国も楽しいです。次回以降はストーリーや演出に触れていきます。

以下写真です。


誕生日のプレゼントは携帯電話

ダニエルからは絵本のプレゼント。壁の絵に見覚えが

ミミィと交換した「オズ」を読んでいるうちに…

竜巻でマンチキン国へ

マンチキンはたくさん出てきます

2009年4月18日土曜日

ハローキティとオズの魔法の国・準備編




4月13日の初日以降、アクセスカウンターの回りが早くなった気がします。公式サイト以外にもあちこちで招待券プレゼントをやっていたようでちらほらと写真も出てきていますね。検索で見に来ていただいた方、どうもありがとうございます&すみません。数日中には感想を書けそうです。

「オズの魔法使い」は小学生のころに読んだことがあります。とはいっても竜巻で飛ばされてー、とか布で作ったハートをブリキの人形の胸に入れてーとか、犬の名前はトートーだったような…程度の断片的な記憶ばっかり。ピューロランドのショーに限って、なにか予備知識がないと楽しめないということは考えられないのですが、せっかくなので予習。最初の一回くらいはまっさらな気持ちで「ああそうだっけ」と観るのもありだと思いますが、かなり詰め込み気味の展開らしいので先にストーリーを把握して補完しながら観る計画です。

ピューロランドの特設サイト内にも原作のあらすじの紹介がありますが、古本屋で子ども向けのを105円で買ってきて読み直しました。30分もあれば読める長さですが細部はかなり忘れてました。これで準備は完璧です。次回は実際に観にいった感想を書く予定です。

以下は、原作を読んで思い出したことのメモです。原作の(そしてひょっとするとピューロ版の)ネタバレをしているのでご注意。
かかしの存在
すっかり忘れていました。旅の仲間は脳みそがほしいかかし、心臓がほしいブリキの木こり、勇気がほしいおくびょうなライオン。いかだをこぐ竿が川底に刺さっちゃって取り残されちゃうシーンとか。挿絵に見覚えがあるような気がするので私が読んだのと同じ本かも。何しろ奥付が昭和…。
ブリキの木こりの身の上
呪いを掛けられて、ことあるごとに斧が手からすっぽ抜けるようになってしまった。そのたびに手や足を切り落とし、そのたびに腕の良いブリキ屋に治してもらった。あまり不自由ないけどときどき油を差さないと動けなくなる。ドロシーたちに出会ったときも、突然の雨に森の中で動けなくなって一年もそのまんまでいた。今読むとかなり壮絶な人生ですね。
微グロ
木こりは身の上もそうですが、西の国でバラバラにされちゃったりします。かかしも一行がハチにおそわれたときに自分の体のわらでドロシーとトートーとライオンを守ったり西の国でわらを引きずり出されちゃったりします。これはさすがにピューロ版ではないでしょうね。
魔法使いたち
一番力が強い(ことになってる)オズのほかに、東西南北それぞれに魔女がいる。北と南の魔女は良い魔女だけど東と西の魔女は悪い魔女。魔女が出てくること自体忘れていましたがそれぞれに役回りがありました。東の魔女はドロシーの家の下敷きになって死に、魔法の銀の靴を残します。北の魔女はカンザスへの帰り方をオズ大王に聞くためエメラルドの都に行くドロシーを祝福します。西の魔女はカンザスに帰る方法をオズから教わるためにドロシーに退治され、南の魔女は最終的にカンザスへの帰り方を教えます。公式サイトのキャスト紹介でデビリーヌという名前で出ているのはきっと西の魔女ですね。私が読んだ原作本では一つ目の魔女としか書かれていません。名前が出ている魔女は、南のよい魔女グリンダだけです。
魔法の銀の靴
かかとを三回打ち鳴らして行きたい場所を唱えるとそこに行ける。ストーリー上とても重要なアイテムだし、その使い方も印象に残っておかしくないはずなんだけど「かかとを三回」以前に存在すら忘れていました。
そのほかの細かいストーリー展開もほとんど忘れていました。オズに命じられて西の国に向かい、力を合わせて西の魔女を退治して帰ってきた四人に向かって、正体がばれてしまったオズが(ドロシーが帰る方法を除き)「きみたちはもうほしいものをすでに持っているじゃないか」と言うのですが、それをきちんと裏付けるエピソードが随所に散りばめられていました(さらに言うとドロシーも実は物語の最初で手に入れていたわけですが)。

小学生のときはそういう意味づけは完全に読み飛ばしてたんでしょうね。魔法の道具の使い方といい、過不足なくパズルのピースがかっちりはまるような、いまどきの小説の緻密なストーリー展開になれてしまうとちょっと散漫な感じもするのですが、原作本の巻末解説を読むと刊行は1900年秋だそうです。109年も昔のお話ですから仕方ないです。

で、ピューロ版。キティはドロシーの役回りでしょうからトートーはひょっとしてチャーミーキティ? なんてことを一瞬思いましたが、公式サイトにはチャーミーが出るとは書かれていないので、たぶんキティ一人でオズの国に行くんでしょうね。楽しみです。

では後日。

2009年4月12日日曜日

ピューロランドのブロガー招待

ピューロランドの新演目「ハローキティとオズの魔法の国」を観に行ってブログを書こうキャンペーンは、八王子経済新聞の記事によると3月22日募集開始のところ3月24日時点の広報談で「180人を超える応募がある」とのことでした。さすがにその後はペースが落ちたでしょうが10日間で300~400人くらいは応募があったかもしれません。

ピューロランドのことしか書いてないここみたいなブログよりも、むしろ日常をいろいろつづっているブログのほうで取り上げてもらいたいでしょうけれど、私が当たったということはちゃんと抽選してるんだなぁと妙に感心していしまいました。ということでBLACK WONDERのブロガー招待にも期待します。

2009年4月10日金曜日

Someday III~光の世界へ・その3


Someday IIIでもう一人、姿を見せないけれど大きな存在感を示すのがマリアの母です。ヒロインのマリアは光の妖精。死別したマリアの母は雪の妖精。フェアリーランドの妖精は世襲制らしいのですが、マリアの母からマリアを託された王様がマリアを光の妖精として育てたために雪の妖精の家系は途絶え、それきりフェアリーランドには雪が降らなくなった、というお話。私は「そうそう。雪は降らないんだよね」と毎回この引っかけに遭いに行ってるようなもんです。

重要なのでもう一回。フェアリーランドには雪が降りません。

写真●サビの抑え気味のメロディラインと、そのリフレインが大好きです

2009年4月9日木曜日

Someday III~光の世界へ・その2

Someday IIで活躍したアレグロとバラードはSomeday IIIには出演こそしませんが、後半のカノンとソナタのデュエットの中には、「水がおどり 風がささやく」という歌詞があり、それに合わせて、ほんの一瞬だけ二人の存在を感じさせる演出があります。今でもこのシーンになると、つい上のほうを見てしまいます。

Someday IIとのつながりがもうひとネタあります。東の国との対立の真相が明らかになって問題が解決に向かい始めるとき、空にかかった虹を見てカノンとソナタが「きっといいことがあるわ」と会話するシーンがあります。きっとSomeday IIの「夢の中へ」でカノンとソナタがフェアリーランドの行く末を案じつつ「いつかは空にきぼうの虹がかかるでしょう」と歌っているのを受けた演出なんでしょうね。「夢の中へ」は6人の掛け合いのため、ライブでは歌詞を断片的にしか聴きとれないでいましたが、Someday IIのDVDの字幕を見て気づきました。

写真●虹の写真がないのでヒーローの写真で

2009年4月8日水曜日

Someday III~光の世界へ・その1

Somedayシリーズの完結編がこの「Someday III~光の世界へ」です。Someday IIと同じくピューロランド内のフェアリーランドシアターで2008年6月から上演しています。Someday IIIではSomeday IIで提示されたいくつかの謎の真相が明らかになり大団円を迎えます。が、実際のところSomeday IIを観ていなくても歌とダンスで十分に楽しめます。

Someday IIIで新しく登場するキャラクターが、敵国「東の国」からフェアリーランドに潜入した嵐の妖精・ロックです。お話のうえでは「ロック=かっこいい」ということになっていますが、かわいい感じが勝ってしまうというのが正直なところ。登場してすぐにロックのソロがありますが、この曲は別の曲に差し替えてもよいのではないかと思っています。Someday IIのときも一部の曲と演出の変更があったので半ば期待。ロックを男性が演じたらどうなるだろう、というのもときどき妄想しますが、あまりかっこよすぎると主役のニコルを食いかねませんね。

写真の「後ろ後ろ!」なシーンではのりの良いお子様が見に来ているとちょっとした騒ぎになります。

写真●しむらー!

2009年4月7日火曜日

Someday II~ペンダントの謎・その3

Somedayシリーズでの出演者の台詞と歌はライブです。それがこの演目の魅力の一つになっています。カノンとソナタはストーリー上は脇役ですが、毎回美しいデュエットを聴かせてくれます。ニコルとマリアのデュエットももちろんあります。

私が好きな曲は、6人がそれぞれの思いを歌う「夢の中へ」です。毒で眠りに落ちたメロディとクリリンを包み込むマリアの歌に、半人前ゆえの不安を抱えたまま薬草を穫りに飛び立ったアレグロの歌、そのアレグロの身を案じるバラードの歌が重なり、さらにニコルとカノンとソナタが加わります。別々の歌が一つになっていくところがたまりません。またいつか生で聴きたいものです。

ピューロランドの公式サイトをのぞいていたら、エンターテイメントホールで4月25日にオープンする「HELLO KITTY BLACK WONDER」を観てブログを書こうキャンペーンも始まっているのを見つけました。泥縄ですが結構書いたと思うのでこっちも遠慮なく応募することにしました。

写真●三部作を通して脇を固めるカノン(右)とソナタ(左)

2009年4月6日月曜日

Someday II~ペンダントの謎・その2

主役のニコル&マリア、サブのカノン&ソナタ、そしてメロディとクリリンは三部作を通じて出演しますが、アレグロとバラードはSomeday IIにしか登場しないゲストキャラです。三部作を貫くニコルとマリアの恋の物語をむやみに進展させられないこともあってか、このSomeday IIはアレグロの成長の話がメインに据わっています。第1部を観ないままSomeday IIから入った私は長らくこの二人が主役だと信じていました。

冒頭の曲「レッスン」にSomeday IIを読み解く鍵があります。レッスン前半はカノンとソナタによる講義、後半はワルツに乗せてバラードとアレグロの実技です。実技パートではバラードが水の妖精であること、アレグロが風の妖精であること、ただしアレグロはまだ半人前の妖精であることが明かされます。

物語の中盤で、アレグロはクリリンとメロティを救うため「半人前のあなたには無理」と引き留めるバラードを振り切って敵国「東の国」に飛び立ちますが、使命を果たせずに重傷を負って戻ってきてしまいます。結局クリリンとメロディは、突如謎に包まれたパワーを発揮したニコルが救います(その謎の真相はSomeday IIでは明かされません)。ところが、怪我から快復したアレグロはいつのまにか、魔法一つで風がそよぎだす立派な風の妖精になっています。

なぜか? その答えのヒントが「レッスン」で何度も歌われています。このようなわかりやすい謎かけはとても楽しいものです。

写真●レッスンを受けるアレグロ(左)とバラード(右)

2009年4月5日日曜日

Someday II~ペンダントの謎・その1


Someday三部作は、サンリオピューロランド内でくるみ割り人形を上演していた(=2009/4/5まで。2009/4/13から「ハローキティとオズの魔法の国」が始まる)メルヘンシアターから徒歩15秒くらいのところにあるエンターテイメントホールから、さらに徒歩25秒くらいのところにあるフェアリーランドシアターで上演しています。「フェアリーランド」は妖精が棲む森。座席の周りの草花にも妖精がいます(本当)。

現在上演しているのは三部作の完結編である「Someday III~光の世界へ」です。第1部と第2部はたまにメルヘンシアターでビデオの上映があります。これを見たほうがストーリーのつながりははっきりしますが、予備知識なしにいきなり第3部を観ても問題ありません。第3部冒頭には前説的にあらすじ紹介がありますし、以前のストーリーがわかっているかどうかは、この演目を楽しめるかどうかとはあまり関係がないように思います。私も初めて観たのは2008年6月までやっていた第2部「Someday II~ペンダントの謎」で、第1部はDVD-BOXが出てから(つまりSomeday IIIを観たあとに)観ました。

写真●主役の二人、ニコルとマリアにコロコロクリリンとマイメロディ

2009年4月3日金曜日

ピューロランドの招待券きた!

「ハローキティとオズの魔法の国」を観にいってブログを書こうキャンペーンの招待券が届きました!

ありがとうありがとう。

ちゃんと観にいって書くよ! 初日の4/13は使えないチケットなんだけど行っちゃおうかな。

ひとまず感謝を込めてSomedayの感想でも書くか。私はにわかなのでSomeday IIからね。

2009年4月2日木曜日

海のメルヘン・その3


海のメルヘンはクラシック音楽がふんだんに使われています。公式サイトでは下のような曲を使っているよ、と公表されています(実際にはこれ以外にも使われている曲があります)。


エルガー「愛のあいさつ」
サン=サーンス「交響曲第3番第2楽章」
シューベルト歌曲集「白鳥の歌」より「セレナーデ」、「アヴェ・マリア」
シューマン「トロイメライ」
シュトラウス「美しき青きドナウ」
ショパン「小犬のワルツ」、「別れの曲」
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 」、「くるみ割り人形」より 「トレパーク」
ドビュッシー「アラベスク」
フォーレ「シチリアーノ」
ベートーベン「運命」
ホルスト「惑星」より「木星」
ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」

ピューロランドの音楽はオリジナル曲もとても親しみやすいものばかりなのですが、やはり長い年月を生き残ってきたクラシックの底力はすごいです。クライマックスの、アヴェ・マリアがかかるシーンは、何度見てもじんわりと涙ぐんだりします。

写真●再演時の写真です。真ん中がもう一人の主役「マリー」

2009年4月1日水曜日

海のメルヘン・その2


海のメルヘンの主要な登場人物は3人。それぞれダブルキャストなので、8通りの組み合わせがあります。台詞や歌は生なので、顔合わせの微妙な違いも楽しめます。2007年12月~の初演期間の途中から出演予定が公表されるようになり、日取りさえ合わせられれば好きな人を狙って観ることができるようになりました。私は行き当たりばったり。

サンリオ・キャラの出演はなく、役者さんもパレードや他のシアターには出ていません。ただし、このシアターでの上演期間後にピューロランドのほかのショーに出演されるようになった方が複数いらっしゃいます。また、さまざまなアクロバットを見せてくれる雑技団/歌舞団の方の中には、もともとディスカバリーシアターやメルヘンシアターでの演目に出ていた方もいます。

写真●「エアリアル・シルク」というアクロバットです

2009年3月31日火曜日

海のメルヘン・その1

「サンリオピューロランド新作ミュージカルレビュー”ブロガーご招待”」本日締め切り。応募済み。招待券を待ちつつ、せっかくなので海のメルヘンも行っておこうと思います。

海のメルヘンはサンリオの二枚看板の一枚である辻社長のメルヘンの舞台化(もう一枚の看板はむろんサンリオ・キャラクターたち)。辻メルには「森のメルヘン」「海のメルヘン」「街のメルヘン」「湖のメルヘン」などがあり、それぞれ本になっています。ピューロランド内でももちろん原作本を売っていて、望めば作者のサイン入りで購入できます。しかもサイン本は、後日配送される受注生産品らしいです。

くるみ割り人形を上演している(そして4月13日からはオズの魔法の国を上演する)メルヘンシアターから徒歩15秒くらいのところにあるエンターテイメントホールで上演しています。4月5日でファイナルとなるくるみ割り人形に続き、翌週の4月12日が千秋楽。ここ数年のエンターテイメントホールは、年末から春先まで辻メルヘンを舞台上演し、春から秋にかけての半年強はお休みというペースです。森メル→森メル(再)→海メル→海メル(再)という感じです。

休止期間のエンターテイメントホールではちょっとしたアトラクションを開催しています。2009年は「HELLO KITTY BLACK WONDER」というのが予定されています(4/25~10/25)。BLACK WONDER後の2009年末にはきっと新演目が始まるのではないでしょうか。楽しみに待ちます。

写真●初演時のラストシーンです。結婚衣装の二人が主役のランディとエリザベスです

2009年3月28日土曜日

ハローキティのくるみ割り人形・その3(踊り&アクション)

くるみ割りの原作に登場するハツカネズミの群れは、ピューロ版ではネズミのギャング団「サンダーラッツ」として登場します。ドールハウスの人形たちをナンパして外に連れだそうとしたところをキティに止められ、開き直って無理矢理連れ去ろうとするところをくるみ割り人形が助けるという流れ。ダンスありアクションありで一番面白いところです。

なお、ピューロランドのシアター内は、原則として「光を出さなければ写真もビデオも撮影自由」です。「どうぞ思い出を持ち帰って家でも楽しんでください」というスタンスのようで、コピーライトで食べてる会社とは思えないほどです。明るいシーンもあるのでコンパクトカメラでも全滅はないと思います。

ちなみにシアターの外で行われるショー(パレードなど)は、フラッシュ撮影OK。ただしビデオ用の照明や携帯なんかに付いてるLED照明はシアター外でも使用不可です。スチルカメラでもAF補助光など連続的に光る機能は止めてと注意されるみたい。


写真●ライダーキック!!

2009年3月27日金曜日

ハローキティのくるみ割り人形・その2(宝塚的な意味で)


このくるみ割り人形、開演直前の前説で「宝塚スタッフがお送りする云々」という説明がある通り、宝塚の歌劇の構成をおおむね踏襲しているようです(本物観たことないのですが)。スタッフとして宝塚の人が入っているのに加え、くるみ割り人形の声も元宝塚の樹里咲穂さんという方が演じています。初めて観たときは違和感ありましたが、こういうものだとわかったあとは特に抵抗なく鑑賞できました。

3月22日には、この樹里咲穂さんが出演するスペシャル・イベントがありました。フジテレビの笠井信輔アナウンサーがかなり熱心な宝塚ファンだそうで、このイベント観に行ってたみたい。翌朝のとくダネ!で、世の中は東京マラソンで持ちきりだったけど私はピューロランドに行ってきましたよ的なことを言ってたそうです。

フィナーレでは、どこで拍手すればよいかがわかるように場内整理のお姉さんが拍手をしてくれるのですが、普段はなかなかそれに応じて拍手する観客が居ません。3月22日のイベント日は宝塚ファンが多かっただろうと思いますがちゃんと要所要所で的確な拍手が起こったんでしょうか。ちょっと気になります。


写真●エトワール…だっけ? キティの母(メアリーさん)がつとめます

2009年3月26日木曜日

ハローキティのくるみ割り人形・その1

付け焼き刃ながらくるみ割り人形の感想。

「ハローキティのくるみ割り人形」はピューロランド内の「メルヘンシアター」で上演中。来る4月5日が千秋楽(シアターは約1週間お休みして、翌週の4月13日に新演目「ハローキティとオズの魔法の国」が初日を迎えます)。

くるみ割りは3年弱上演したでしょうか。ピューロランドの館内にいくつかあるシアターのうち、このメルヘンシアターはキティが主役のミュージカルをずっとやっているようです。

サンリオはキャラクタのビジネスが有名ですが、ピューロランドではサンリオの辻社長原作のメルヘンがいろいろな形で実装されていて、キャラと並ぶ二枚看板と言えるくらいの大きな柱になっていることがわかります(ビジネス的にどうかは知らないけど心情的にはね)。上演中のパレード「Believe」もそうだし、4月12日千秋楽の「海のメルヘン」もそう。今秋の上演が予想されるポスト海メルの演目も「湖メル」か「街メル」ではないでしょうか。これは余談。

ピューロランドのショーはどれも起承転結が明快なストーリー、とても親しみやすい音楽、歌とダンスでできています。本家のくるみ割り人形のストーリーはさっきまで知らなかったんですがWikipedia:くるみ割り人形のあらすじで把握。なのでここではストーリー紹介は省略。Wikipediaによればピューロ版の芝居部分は第1幕第1場にほぼ相当するみたい。ピューロ版を知ってる人も「ああそういうふうに混ぜ合わせてあるのね」と面白く読めます。

写真●新しいおもちゃに興味津々のヌコさん一家

2009年3月24日火曜日

「ハローキティとオズの魔法の国」ブロガーご招待キャンペーン

サンリオピューロランドで4/13日に初日を迎える新作ミュージカル・レビュー「ハローキティとオズの魔法の国」。

ブロガー100名に4/14~4/30有効のパスポートを1枚プレゼントだそうである。行きたい。

このブログ、

  • まだ2件しか書いてない
  • その2件とも非ピューロネタ
  • しかも1カ月更新してない

が、せっかくなので応募してみる。応募のために作ったブログではないという辺りを汲んでよろしくお願いします>ピューロランドの中の人。

招待期間中に観にいって、ブログに感想を書くのが条件とのことなので、いまメルヘンシアターでやってる「ハローキティのくるみ割り人形」のレポートでも書いてみる。